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省電力の罠

by 唐草 [2012/03/24]



 先日譲ってもらったHPのノートパソコン。OSは残念ながら重いと評判のWindows Vistaだ。正直言って省電力モバイルCPUには荷が重すぎるOSだ。このことは譲り受ける前から把握していた。
 とは言え、もっさりと動くWindows Vistaを使う覚悟を決めていたわけではない。最初から別のもくろみがあった。
 ベッドサイドに置くネット閲覧とメールチェックをするだけの最小限の環境をUbuntu(Linuxのひとつ)で構築するために件のノートパソコンをもらったのだ。Windows Vistaなんて正直言ってどうでもいい。買えば数万円はするWindowsのライセンスを消してしまうのはもったいないので頑張って修復しただけに過ぎない。
 Windowsがインストール済みであることを活用してWindowsとUbuntuの共存環境を構築を試みた。ぼくがことを急ぎすぎて一度大きなミスを犯してしまったが、どうにか想定通りのデュアルブート環境が完成。ついに手に入ったUbuntuノート。これで日常的にLinux環境を利用することが可能になった。
 そのはずだった。
 でも、問題が発覚。Ubuntuを起動した際の動作が妙に遅い。アイコンをクリックしても、ダブルクリックをミスったんじゃないかと自問する時間どころか、繋いだワイヤレスマウスの電池交換を済ませられるぐらい時間が経たないとソフトが起動しないこともあった。Firefoxの起動で比べてもVistaの5倍ぐらい時間がかかっている。Windowsの方が描画速度が速いと言っても、いくらなんでも遅すぎる。なにか理由があるに違いない。
 いろいろ調べて至った結論はこうだ。
 Windows側からは2GHzとして認識されているCPUが、Ubuntu側では800MHzとして認識されていた。どうやら処理の負荷によってCPU速度を変更する省電力機構が正しく動いていないようだ。目一杯働かせたいときでも最低速度でしか動かない。Windows側では正しく機能しているようなのでUbuntu側の問題だろう。
 エコを口実に仕事をサボっているように見えてなんとも不愉快なCPUだ。