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とりあえずの最終日

by 唐草 [2012/05/11]



 いまだに箝口令が解除されないDQXβ。大手ゲーム雑誌のみ情報掲載が許可されているだけで、ぼくのような一般プレーヤーは、具体的なゲームの内容をテスト参加者以外に語ることを禁じられたままだ。外部への情報発信が禁じられているせいか、ゲーム内でテスターたちの結束はなかなか高いように思える。
 レベル上げと一部イベントしか見られない状況に飽きてきたプレーヤー達は独自にイベントを催している。ここのところ連日開かれていたのは、種族ごとの集会。同じ種族を使っているプレーヤーが集結するだけのイベントだが、不思議と盛り上がりをみせる。連帯感や一体感が、レベル上げとは違う達成感をもたらしてくれるのだろう。また大勢のプレーヤーが集まっている様子が、夏祭のような雰囲気を作り出しているも楽しさの一部だろう。
 ぼくのように全職業レベルキャップ到達をしてイベントもすべて制覇してしまってやることが無くなってしまった廃プレーヤーにとってユーザ主導のイベントは、最大の楽しみになっていた。
 毎晩がお祭り騒ぎのβテストも今日でいったん終了。最終テストが残っているけれど、それは1ヶ月以上先の話。
 ぼくを含めテスターの多くは、すでにDQXの世界にのめり込んでいる。DQXを中心としたライフスタイルになっていると言っても過言ではないような人々もチラホラ。そんなぼくらにとって1ヶ月のテスト中断は、まるで目隠しをして1ヶ月を過ごせと言われているも同然。
 そんなわけでテストの最後に一花咲かせようといムードが高まっていた。
 各地でいくつものユーザ主催イベントが開催されていた。ぼくもいくつかのイベントに参加して最終夜を楽しんでいた。そしてラストは、ダンスパーティーとなった。街に集結してダンスモーションをしているだけ。冷静に考えれば実にバカな行為かもしれないが、学祭の後夜祭のような雰囲気となって大いに盛り上がっていた。
 結局テスト終了の午前3時までみんなで踊り狂っていた。やはりDQXは、オンラインRPGというよりSNSとして楽しむ方が良さそうだと再確認した瞬間だった。