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位置ゲーム

by 唐草 [2012/05/17]



 ゲームのレビューなんてエアコンの効いた部屋でせっせとゲームをプレーしていれば書けるものだと思っていた。まさかこの暑い中、自分の足で20kmも移動するはめになるとは想像していなかった。
 今回ぼくが担当することになったのは、PS Vita用の『モンスターレーダー』というソフト。これは、GPSを利用した位置ゲームの一種。地図上でモンスターを発見したら、実際にその場所へ行って捕獲をするというゲーム。
 基本的に地図記号や店舗アイコンが表示される場所がモンスターの生息場所となる。そのため住宅街では、あまり遊ぶことができない。ちゃんとプレーするためには、駅などの店舗や施設が密集した場所に足を運ぶ必要がある、
 そんな位置ゲームを真剣にプレーしたらどうなるのかというレビューを書くために、近所を走り回ったのが今日のお仕事。
 散歩のお供に最適なゲームだし、オフラインで利用可能な日本地図が収録されているので自分で買おうと思うぐらい良くできていた。ただし、購入動機の90%はオフラインで利用可能な地図欲しさ。
 ただし、いくつか重大な問題も存在した。
 まず、GPS反応が悪いこと。取得できれば正確な位置が出るけれども、そもそも取得に失敗してしまうことがある。せっかく目的地に着いてもゲームが全然反応してくれないことが何回かあった。なんのためにここまで来たんだというやるせない気持ちになってしまう。これはメーカー対応中の不具合なので、Vitaが悪いというよりソフトウェアの実装ミスの可能性もある。
 次の問題は、GPSとWi-Fiにカメラを同時に起動するので電池の減りが恐ろしく早いこと。外で遊ぶゲームなのに電池の減りが早いのは致命的。GPSの反応が悪いのでGPS更新頻度を最高まで上げざるを得ないのが事態を悪化させている。
 しかし最大の問題の前では、上記の2点など取るに足らない問題だ。
 モンスターを捕獲しようとVitaを振り回して意味不明な場所を撮影しているぼく自身が、どう見ても不審者にしか見えないということだ。ゲームでは学校もターゲットとなっている。ぼくが近所の高校で捕獲を試みていたのは、ちょうど下校時刻。どう見ても下校する女子高生を撮ろうとしている不審者でした。
 AR位置ゲームとは、一歩間違えると人生がゲームオーバーになりかねないスリリングなゲームだった。