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似ているが故の…

by 唐草 [2012/05/18]



 ぼくは結果としてプログラムを書いてはいるが、プログラムを専門に学んできたわけではない。ソフトウェア工学みたいなしっかりした土台はなく、やりたいことを実現するために必要に応じてプログラムをかじってきた。
 なんの因果か大学では、日本おけるネットワーク黎明期を支えたと言われるその道では有名な先生のもとにいた。でも、実践的なことはほとんど習わず、プログラムを書く際の心構えみたいなことしか教わらなかった。
 大学時代に情報技術者資格を取れと教材を渡されたこともあった。でも、ぼくは自分が実現したい何かを形にする手段を身に着けるための勉強以外には、まったく興味がない。資格取得のための勉強に価値を見いだせず、教材を開くことはなかった。
 そんなぼくは、必要に応じて様々なプログラム言語に手を出してきた。でも、どの言語も極めたとはとても言えない。それどころか入門書を卒業した程度のレベルしかないのが現実。特に各言語の設計方針などの基本的な知識が不足している。
 そのせいで今日は、完全にはまってしまった。JavaScriptを書いているのに、何度も記述ルールが似ているActionScriptの書き方をしてしまった。
 JavaScriptもActionScriptもどちらもECMAScriptに準拠した親戚とも言えるスクリプト言語。基本は一緒でも、他の人が設計しているライブラリの設計思想まで完全に一致しているわけではない。
 100%同じなら何も気にすることはない。逆に20%程度しか一致していないなら別物だと頭を切り換えて書けばいい。でも、今使っているライブラリ群の類似性は90%ぐらい。
 間違い探しゲームぐらいの類似性はある。
 "this"が指すオブジェクトが呼び出し元なのか呼ばれた方なのかという勘違いが多発した。終いにはどっちがどっちなのか分からなくなってきてしまうありさまだった。
 自分の知識の土台の薄さを痛感した一日だった。