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地名をローマ字で

by 唐草 [2013/12/15]



 電車の窓から外を眺めていると、驚くほど多くの文字を目にすることになる。広告、看板、案内表示。さまざまな情報が、さまざまな字体や大きさで無秩序に転がっている。
 アジアの町並みが雑多に見える原因は、この辺にあるのだろう。特に日本の場合、多くの文字種が使用されることになる。漢字、ひらがな、カタカナに加えてアルファベットまでも登場する。街角がタイプフェイスの見本市とでも言うような状況だ。
 多くの文字種が転がっていると、当然のことながら読みやすいものもあれば読みにくいものもある。今日、ぼくの目に一つの文字列が飛び込んできた。
 
 Iidabashi
 
 ビルの壁には、サンセリフ書体(日本語で言うところのゴシック書体)で確かにこう書かれていた。なんだ、この単語?リダバッシ?
 こんな英単語は知らない。ドイツ語か何かだろうか?
 しばし悩んでから、今自分がどこにいるのかを知って納得した。
 ここは、JR飯田橋駅付近。ぼくが目にした表記は、ローマ字で飯田橋と書かれていたのだ。先頭の棒のような文字は、小文字の"l"ではなくて、大文字の"I"だったわけだ。
 読めるか!
 サンセリフで書かれた"I"は、判別しにくいんだ。せめてセリフ書体で書け!
 それに、英語の単語でiiで始まる単語は少ないのだろう。少なくともぼくの脳内にある乏しい英単語帳には、該当する単語が無い。あれを見たら、英語圏の人だって"Li"だと思ってしまうことだろう。
 それに"iidabashi"というスペルを見て、英語圏の人は"イイダバシ"と読めるのだろうか?やっぱり、頭の"ii"の部分の読み方に苦慮しそうだ。たぶん"アイダバシ"になるだろう。
 いっそのこと"E Dabasee"とでも書いた方が、"イ−、ダバッシー"とそれっぽく読んでくれそうに思える。