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ガイダンス(2回目)

by 唐草 [2014/03/31]



 今日は久々に大学へ行ってきた。
 入試のせいで春休みが長いのはありがたいが、時給で給与をもらっているので授業がないとニートと大差がない。学校へ行きたいんだか行きたくないんだかよく分からなくなってくる。
 今日は、まだ授業ではない。たぶん、入学式もまだだろう。
 今日は、新年度の講師向けガイダンスというものへ出席してきた。
 各学部の教務担当とか学務課のエライ人が来て、中身があるような無いような話をしているのを聞くことになる。ほとんどの話は、昨年と同じだった。教育理念の話から始まって、学年ごとのカリキュラムの違いというような事務的な話、昨年挙げられた学生からの苦情の紹介で終わった。
 教壇の側に立つ機会が圧倒的に増えたので、黒板を眺めるように座席に座るのは本当に久しぶり。学生からはこういう風に見えているのか。懐かしいはずの風景が、新鮮味を帯びて見える。
 そうか、もう一年経ったのか。
 去年もこのガイダンスに出席していた。あの時は、右も左も分からず不安に駆られながら学校へと行ったものだ。そして、メモを取りながらマジメに話を聞いた。今思えば、実に初々しい態度だ。
 一年の経験を経たぼくは、すっかり態度がでかくなっている。
 どんな話を聞いても去年と変わりないなぁと心の中で思っているし、メモを取るつもりも全くない。ある種のベテランの風格さえあると言えるかもしれない。
 非常勤講師が一堂に会することなど滅多にない。いや、間違いなくこのガイダンスの時だけだろう。学部も色々だし、そもそも授業が異なれば顔を合わせる機会などない。せっかくの機会なので周りを見渡してどんな人がいるかを観察してみた。
 たぶんぼくは若い方だ。意外と年配の先生が多い。こういう人は、非常勤講師で様々な大学を渡り歩いているのだろうか?それとも定年退職した元教授とかなのだろうか?多様な顔ぶれを前になんの推理もできなかった。だから大学っておもしろい。