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もっともやる気の出ない枠

by 唐草 [2014/04/11]



 2014年前期にぼくが担当する授業は2つある。
 その1つが、金曜の3,4,5限の連続演習。3コマ連続270分、つまり4時間半の長丁場だ。教壇に立つ側も大変だけれども、授業を受ける学生の方もなかなか大変だろう。
 しかも、金曜。もう、頭の中には土日の休みしかない時間帯だ。
 そう言えば、twitterで留年生の時間割というような画像が出回っていた。それによると金曜の3,4,5限は、サボれば3連休という認識になっていた。確かにその通りだと思う。
 正直言って、ぼくだってそんな時間に授業をしたくはない。もし自分でカリキュラムを決められるような立場にいたとしたら、自分の受け持ちをそんな場所に持ってきたりはしない。でも、今のぼくはタダの非常勤講師。時間割に口だしできる立場にはない。黙って粛々と学校側の決めたルールに従うしかない。
 学校の時間割として考えると金曜の3,4,5限は、最悪のコマに思える。でも、授業が終わるのは18時過ぎ。一般の会社なんかと比べれば、早い部類だ。マジメな学生が教室に残ってしまうと帰れなくなる可能性があるが、それだって残業に比べればかわいいもの。
 冷静に考えれば金曜の3,4,5限だって他の一般的な仕事のスタイルに比べたら楽なのは間違いない。
 でも、ダメだ。
 学校という価値観の中では、金曜の3,4,5限は最悪のコマだ。月曜の1,2限と並んでやる気の起きないコマ。
 実際のところ時間がどうこうという話でない。一番最後に重いものが残っているという心理的な圧迫感が問題なのだ。やる気のあう学生だって金曜の3,4,5限が無ければ、ほぼ3連休と思う事だろう。教員サイドだって同じようなものだ。