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八ツ橋

by 唐草 [2014/05/22]



 京都旅行のお土産として八ツ橋をいただいた。なんでもゴールデンウィークに京都旅行をした際のお土産だとか。ちょっと賞味期限まずくない?と思ったが杞憂だった。
 いただいたのは、八ツ橋であって生八ツ橋ではない。しっかりと瓦のように焼かれたお菓子。これなら日持ちも十分だ。
 八ツ橋の起源をたどると焼いてある八ツ橋が先に登場したとの記録がある。それは名前からも類推できることだろう。
 焼いてある八つ橋のことを「焼八ツ橋」と書いたりはしない。断りなく八ツ橋と書いてあれば、それは焼いてある八ツ橋を指す。
 一方、生八ツ橋は必ず「生」と書かれている。京都のお土産屋で多くの生八ツ橋を見かけたが、「生」の断りがない生八ツ橋を見た記憶はない。
 でも、急に「八ツ橋」という言葉を見たり耳にした際に思い浮かべるのは、決まって生八ツ橋の方だ。
 だからこそ、「ゴールデンウィークに京都へ行った時のお土産の八ツ橋です」とお土産を手渡されたときぼくは賞味期限のことを考えて狼狽してしまったのだ。
 近年では、生八ツ橋の方がお土産の主力選手というイメージがある。加工がしやすいせいかさまざまなバリエーション展開して、消費者に飽きられないように努力を重ねているようにも思える。
 近い将来、八ツ橋と言えば生八ツ橋を指して、焼いてある方は「焼」と断りを入れるようになるかもしれない。伝統にあぐらをかいていたら負けてしまうぞ、元祖八ツ橋よ!