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意外と使えない

by 唐草 [2014/07/02]



 職場でこんなことを聞かれた。
 「Core i-7いりますか?」
 実にストレートな質問だ。
 なんでも壊れたPCを破棄する際に使えるパーツだけを回収した結果、CPUとメモリが救出されたらしい。使えるものを破棄するのはもったいないということで回収したものの、回収したパーツを使える場所が職場にはなかったそうだ。なにより仕事で稼働中のPCを分解してCPUの載せ替えをするのはリスキーだ。
 その結果、CPUとかPCパーツをもらってもどうにかできそうなぼくに話が回ってきたらしい。
 Core i-7のモデルは1世代か2世代前のものだと思う。とは言え、腐ってもCore i-7。我が家で稼働しているどのCPUよりも速いことは間違いない。発売当時は、なかなか高価なCPUだったはずだ。
 ぼくとしては、素直に欲しい。
 でも、もらったところでどうしようもないのも事実。ぼくの手元には、このCPUを載せられるPCがない。CPUを入手したからと言って新たに1台PCを組む気力も予算もない。
 仮に組むとしても、マザーボードやらメモリなどの半導体パーツからPCケースやらCPUクーラー、電源まで全部を買い揃える必要がある。要するにCPU以外全部買うということだ。ハッキリ言って安いPCなら買えそうなほどの出費になる。なんでそこまでして古いCPUを活用しなくてはならないのかという疑問も付きまとう。
 Core i-7は欲しい。だが、今のぼくは、それを活用することができない。実に悔しいが、申し出を断るしか選択肢は残されていなかった。残念。