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虹を見た

by 唐草 [2014/07/11]



 台風が来るかもしれない!台風が来たら授業が休講になるかもしれない!そんな熱気に包まれた状態での授業はやりにくいものだ。
 当初の予定とは打って変わって、落ち着いた梅雨の晴れ間らしい天気となった。青空がのぞくこともあれば、静かに雨が降っている瞬間もあった。
 ぼくが授業をしているのは、山の山頂付近に建つ校舎の7階。使いにくい教室ではあるが、見晴らしだけは抜群だ。もう展望台として活用していいのでは無いだろうかと真剣に思うほどに見晴らしが良い。街の彼方にある地平線までよく見える。また、反対側を見れば多摩の山々の稜線を間近に見ることができる。もっとも山の中なので夜景には期待できないが…。
 高い位置にある教室なので、本当に空が広く見える。今日のような天候だと、刻々と変わる空模様をつぶさに観察することができる。授業中なのについつい空の雄大さに目を奪われてしまう。
 黒い雨雲が進んでいく様が手に取るように分かる。天気図を想像して、雲の中心に低気圧があるんだろうなぁと、にわか予報士のようなことをしているだけで楽しい。演習メインの授業だったので普段よりゆっくりと空を眺めることができたのはラッキーだった。
 さて、今日のハイライトは、タイトルにあるように虹だ。
 教室から立派な虹の付け根が見えた。ぼくのいた場所からだと、空模様の関係で虹の付け根の片方だけしか見えなかったが、太く立派な虹の足だった。
 虹を見るのは、ほとんどが街中。建物やら電柱の影から見えた虹に喜んでいる。でも、今日はバッチリ真正面に障害物なしで見ることができた。こんなにしっかりと、そしてハッキリと虹を見たのはもしかしたら初めてかもしれない。
 西日で浮かび上がった虹は、ちょっと赤みがかって見えていた。