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恒例の魔改造

by 唐草 [2014/07/21]



 今期の授業も残すところあと一回。最終発表が残っているだけだ。
 最後の授業は講評をするだけなのだがこれが結構疲れる。講義でしゃべっている時も疲れるけれど、これは肉体的な疲労が中心。講評の際の疲労は、高い集中力を維持した事による精神的疲労といった感じだ。ただの講評だけでは終われないのが最終回の大変なところ。
 今まで、口先だけで「ああでもない」「こうでもない」と言ってきたけれど、ぼくは脳内にこういうビジョンがあってそれを話してきたという種ばらし的なこともしなくてはならない。
 そこで、今扱っている授業では学生の成果物を勝手に改造したものを見せることにしている。
 学生の企画を学生が集めた素材と学生が使っているのと同じソフトで改造するとこんな感じにすることもできるというのを実演するわけだ。ちょっといじわるだけれども効果的な方法だと、ぼくは信じている。
 今日は、中間発表の際のデータを使って学生の作品を魔改造していた。
 手元には約10個のデータがある。どれを改造するかが非常に悩ましい。さすがに全部に手を入れる気力も時間もないし、仮にできたとしても授業中にそれを発表する時間はない。多くて3つぐらいが限界だ。
 結局、多くの素材がそろっている作品に手を加えることになる。ただ、完成前に多くの素材が集まっている作品は、多くの場合良くできている。結果として、成績上位予定者の作品に手を加えることになる。授業では「出来不出来に関係なく、いじりやすいものをいじった」と言うが、この言葉は結果として嘘になってしまうだろう。
 朝からせっせと作りの甘い作品に手を加え続けていた。ちょっと奇をてらった部分があるので、誠実さよりも遊び心を優先したものが出来たように思える。
 作業をしている最中に気がついたことがある。
 今日って、海の日で祝日だったらしい。
 今期は月曜日に外へ足を運ぶ案件が入っていなかったので、月曜の祝日に対する意識が低かった。祝日があってもなくても無くても休みにたいに出来る曜日が月曜だった。ぼくとしては予定通りに月曜に作業を進めただけ。でも、今日が祝日だと聞いてなんだかすごく損をしてしまったような気分になった。