by 唐草 [2014/07/22]
先日、Twitterで荒らしに関して熱く語っている人がいた。なんでも参加しているコミュニティーの総本山的なサイトが荒らされているらしい。自サイトが荒らされている訳でもないのに、癪に障るところがあったのだろうか?つい語ってしまいたくなったのだろう。
彼の意見を一通り読んでみたが、ぼくは賛同できなかった。ドラクエでよく一緒に遊んでいる方なのでリムーブしなかったけれど、あまり親しくなかったら即リムーブしていたことだろう。
きっとあの人は、直接荒らしたことも荒らされたことも無いのだろう。そういう人が、想像で荒らす側を語ってもやはり焦点がずれている印象が拭えない。
彼曰く「誰の利益にもならないのになぜ無為なことをするんだ」と荒らす側を断罪していた。
でも、これがそもそもの間違いだとぼくは考えている。
荒らす側の多くは、荒らすこと自体が目的。あるサイトを荒らしたとして、別に管理人の信用を失墜させようとか金銭的な被害を出してやろうとかは考えていないと思う。そこに火を付けるのにちょうどいいものがあったというだけだろう。
一方、荒らされた側は心中穏やかではない。なぜ荒らすのか?とか攻撃の目的は?とか考えるし、これ以上荒れないように様々な策を講じるはめになる。ただ、それらは多くの場合、効果を上げない。なぜなら、荒らす側にそんな目的意識が無いからだ。
荒らされる側からだと荒らす側の心理は見えにくいだろう。ぼくもこの事実に気がつくまで色々と面倒を重ねてきた。
乱暴な例えだが、荒らしを放火に例えると分かりやすいかもしれない。
荒らす側は、燃えている炎が見たいだけ。何が燃えているかなんて気にしない。燃えやすいものを見つけて火を放っているだけ。中にいる人を傷付けようとか財産を燃やしてやろうなんて考えていない。
だから荒らす側と荒らされる側は平行線のまま荒らしが続くことになる。
炎を見たい人と金庫の話をしても無駄なんだ。徹底的に燃えないようにするか、庭で焚き火でもするのが効果的な対応策だと思う。価値観が違う限り、建設的な議論による鎮火なんて無理。これが荒らし荒らされぼくが学んだ経験。