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2014/08
     
      

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やっと花火へ

by 唐草 [2014/08/16]



 やっと花火を見に行くことが出来た。本当にやっと行けたという感じだ。
 予定が重なってしまったり、雨天中止になったりと様々な要因でぼくの花火見物は中止されてきた。最初に見に行こうとしてから、実に3週間が経過している。
 今日だってベストコンディションとは言い難い状況だった。気象庁の高解像度ナウキャストを見る限り、開始10分後ぐらいから小雨が降る予報だった。でも、開始時間は平気そうだし、何より小雨だ。強引に会場へと向かった。
 前にも書いているが、ぼくが向かったのは花火大会がよく見える地元の穴場スポット。崖のような坂道を登った先にある開けた公園だ。実は、家から自転車で30分程度離れた場所なので、これを近いというか遠いというかは判断の分かれるところ。
 穴場直前の坂道には多くの人が歩いていた。普段は、人っ子ひとりいない閑散とした暗い道だが今夜は違う。息を切らせた大人たちがせっせと登っている。
 山頂について空を見渡すと確かに雲が多かった。湿気も高くいつ雨が降りだしてもおかしくない天気だった。
 そんなコンディションでも、多くの人が花火目当てに集まっていた。果たして今夜は開催されるのか?緊張感に包まれているように思われた。
 開始時刻になっても花火が上がらない。ざわつきが広がっていくのが感じられる。
 が、空に登っていく光の玉が見えたとき、ざわつきは歓声へと変わった。
 大玉の炸裂音を体で感じて花火を楽しむだけだ。こればっかりは、会場に赴かないと体験できない。目で楽しみ、耳で楽しむのが花火の醍醐味だ。
 さて、開始10分後、空から水滴が落ちてきた。完璧に予想通りだ。映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー Part2』の2015年の世界で1分単位の天気予報というのが出てきたが、それを地で行く正確さだ。そんなことに未来を感じた雨の中の花火大会。
 幸運にも雨は、予報より短い5分程度でやんだ。でも、湿度が上がりすぎたせいか花火の煙がなかなか消えなくなってしまった。スターマインのような連続花火が打ち上がっても、後半は煙でよく見えなくなってしまったのはもったいない。また、高く打ち上がった花火の上の方は、低く垂れ込めた雲の中に霞んでいた。趣があって良かったけれど、やっはり花火は晴れた空で見たいものだ。