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標準偏差を使う

by 唐草 [2014/08/22]



 都合の良いバラバラ状態を作るのは非常に難しい。今、書いているプログラムでは、その点に非常に苦慮している。
 真にバラバラな状態とは何か?
 こういう命題に取り組まなくてはいけなくなってしまう。もう、数学というより哲学の世界に近いような気がする。
 ちなみに真にバラバラな状態というのは、乱数的に配置した状態のことではないだろうか?似たものが集まったところもあれば、異なるものが集まった部分もある。濃いところもあれば、薄いところもある。そんな状態だとぼくは考えている。
 乱数なら簡単だ。
 でも、今のぼくが作ろうとしているのは、均等にバラバラな状態。薄くもなく濃くもなく、均一に散らばっていることを保証できるような状態を作りたいと考えている。
 何百という要素を並べても本当に正しく散ったのかを見極めるのは難しい。少なくとも目視では無理だ。ちゃんと数学的に確認する必要がある。
 そこで活躍するのが、分散やら標準偏差といった値。
 今回は、標準偏差を大いに活用した。たぶんちゃんと標準偏差を使うのは、これが生まれて初めてだと思う。
 中学か高校の時に数学で標準偏差を習った。その時は、なんの指標だか全く理解できなかった。具体例がなく示されても抽象的概念が理解できるほど数学的な頭の作りはしていない。何年も後に平均値だけだとバラツキが分からないという話を聞いて分散の意義は理解できた。でも、使う場面までは想像できないでいた。
 そして今日、やっと正しく標準偏差を活用できたと思う。
 習ってからいったい何年の月日がたったことだろう。
 これを即物的な効果を期待して勉強しては視野を狭めるという教訓にするか、抽象度の高い話は理解を妨げるという教訓にするか迷うところである。