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道が変わって

by 唐草 [2014/09/06]



 最近、利用する駅を変えたことは前にも書いたと思う。
 駐輪場満車でたらい回しにされるかもしれないというストレスから解放されたことは、非常に大きい。心に余裕を持って出かけることができるようになった。
 さて、利用する駅が変わったと言うことは、当然のことながら駅までの道も変わったと言うことだ。
 前に利用していた駅へ行くには、車通りの多い街道を走るルートを利用していた。車道を車に負けないようにかっ飛ばして走っていた。チャリ好き、そしてそこそこ速度の出る自転車に乗っているので、快適に車道を走っていた。走る車は危険だけれども、目に見えている危険。容易に予期できるタイプの危険なので、信号のタイミングを利用したりしながら颯爽と街道を走る事を楽しんでいた。
 一方、今利用している駅に出るためには、住宅街を抜けていく必要がある。正直言って、このルートの方が、車がガンガン走っている街道を走るよりずっと怖い。塀や植木で見通しの悪いカーブが続くし、どこから子供が飛び出してくるかも分からない。常にビクビクしながら見えない影に怯えながら走っている感じがする。こっちだと加害者になってしまうリスクがあまりにも大きい。
 そんな住宅街をゆっくり丁寧に注意しながら走っていると思うことがある。
 一度で良いから、このルートを全速力で走ってみたい。
 そんな衝動に駆られる。
 ルートだけを考えると実におもしろいコースだ。直線3本で構成されていた前のルートと比べると変化に富んでいる。ブラインドコーナーもあるし、シケインのような連続カーブもある。途中の遊歩道は、レンガ敷きで接地感の違いを楽しめる。
 あぁ、一度で良いからアウトインアウトの鋭いコーナリングで走り抜けてみたい。ブレーキなんて一度も使わずに駅まで突っ走りたい。