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FE

by 唐草 [2014/09/13]



 FEと書くと、ゲーム好きの多くは『ファイアーエムブレム』のことを想像するかもしれない。でも、今日はそれじゃない。本日開催された新しいモータースポーツカテゴリーである『フォーミュラE』のことだ。
 『フォーミュラE』というのは、今年から開催されるレースでF1マシーンのようなオープンホイールの電気自動車によるレースだ。『フォーミュラE』の"E"は、"Electric"の"E"らしい。
 電気自動車によるレースなんて実に未来的だ。研究投資目的のレースならば、ガソリンエンジンよりずっと将来性がありそう。プロモーター側が、煽っているので新しいカテゴリーにしては事前の露出が多かったように思える。
 さて、『フォーミュラE』をぼくのような従来のモータースポーツファンはどう見ているかと言うと、懐疑的かつ否定的な意見が多いように思える。
 まず、電気自動車のパワーが弱い。スペック的に200km/hも出ない。これだと300km/hを軽く超えるF1やインディカーと比べるとだいぶ遅いし、未舗装路をかっ飛ばすWRCなどのトップカテゴリーのラリー車にも負けるかもしれない。やはり、遅いので迫力に欠けるという意見が大多数だ。
 また、エンジンではなくモーターなので音が貧弱という意見も多い。今年のF1のエンジンが小さくなった際も、エンジン音が普通の車みたいで迫力がないという意見が噴出していた。20000回転ぐらいまで回る高い音のエンジン音こそF1の特徴であり、これこそ普通の車との違いをもっとも簡単に感じられるという意見にはぼくも賛同してしまう。
 でも、実際のレースを見るまでは分からない。事前情報だけで、決めつけてしまうのは良くない。初戦なので生中継があるので、早速見てみた。(開始時間を勘違いしていたので後半しか見られなかった)
 実際見てみた感想は、「F1などのトップカテゴリーと比較するとどうしても地味に見えてしまうが、ちゃんとレースとして成立していた」と言ったところ。スペックの低い車で統一されているので、抜きたくても抜けず最初から最後まで数珠つなぎの渋滞レースになるかと思っていたが、それなりに順位争いが発生していた。
 また、狭い市街地コースだったせいもあり、遅さもそこまで気にならなかった。ただし、車載カメラから聞こえる走行音は、完全にラジコンだった。
 騒音と排ガス問題がないので、全戦市街地コースで開催するという試みは面白い。いつの日か東京で開催されたら見に行ってみたいものだ。