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運動会の練習

by 唐草 [2014/09/17]



 秋と言えば、食欲だとか読書だとかいろいろあるが、とりあえず今日のところは運動の秋と言うことにしておこう。
 なんでそんな気分になったのかと言えば、至極単純な理由がある。
 近所の小学校で、運動会の練習が本格化してきたからだ。
 今朝は応援歌の練習をしているようだ。
 「♪赤赤赤〜」とかそんな感じの大勢の子供が声を張り上げているとき特有の耳に刺さるような不快な音が静かな住宅街に響き渡っていた。
 ぼくは、うるさいからと言って学校にクレームを入れるようなことはしない。ひとり静かに耳栓をするだけだ。
 そういえば、ぼくも小学生だった頃、運動会の練習に多くの時間を費やした記憶がある。入場行進の練習は苦痛だったし、和太鼓の演奏のようなものはまるで音楽になっていなかった。組体操とかもやったが、何が面白いのかさっぱり理解できないまま、まるで囚人か何かのように淡々と指定された技を行っていた。
 今となって思えば、体育教師の教師としての自己満足に付き合わされていただけにしか思えない。
 運動会の練習のことを考えていて、思い出した話がある。
 あれは中学1年生の時。
 運動会が迫っているが、体育の授業はいつも通り淡々と行われていた。その授業である生徒が「運動会の練習はしないのか?」というようなことを教員に質問していた。彼もきっと囚人のように練習させられたクチなのだろう。
 教員の答えは、当然「NO」だった。
 この時、初めて運動会と言う刑から解放されたような気がした。そして、今まで課せられていた練習と言う名の行動は体育教師の教師としての自己満足だったのではないかという疑念が生じた瞬間でもある。