カレンダー

2014/10
   
 
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

イチゴジュース

by 唐草 [2014/09/20]



 先日、ジャムで有名な沢屋のイチゴジュースのもとをもらった。水や牛乳で割って飲むための濃いイチゴエッセンスを想像してもらえばだいたいあっているはずだ。
 このイチゴジュースには色々と驚かされることになった。沢屋がジャム以外の商品を作っていることにも驚いたが、そんなことは些細な驚きでしかない。
 まず、瓶のフタを開けたときに驚いた。
 香りが完全にイチゴジャム。さすが沢屋。手元にパンがないのが不思議に思えたし、これをグラスに注いで良いものなのかという迷いを生じさせるほどにジャムの香りがした。グラスに注ぐとイチゴジュースのもとは、若干とろみを帯びていた。色は、完熟イチゴよりもずっと濃く、やはりイチゴジャムにしか見えない。
 濃い原液を牛乳で割ってイチゴオレにした。色は、優しいピンクとなった。
 一口飲んでみて、既視感というか、この味知っているという気分になった。なんだ、だんだっけ?
 生のイチゴを潰してイチゴミルクを作ったときの最後に残った甘い牛乳の味だ。と言うことは、煮詰めて作ってあるイチゴジュースの原液だけれども、しっかりと生のイチゴの味と香りが封じ込められていると言うことだ。流石だな。
 でも、飲みきった後に妙な違和感を覚えた。口の中がサッパリしすぎているような感じだ。
 そうだ!イチゴミルクを作った際は、最後にイチゴの種とか毛が口の中に残る。そういう余計なものが一切ないから、サッパリしすぎているような印象を覚えたのか。味の記憶と一緒に種や毛の舌触りまで覚えていたことに驚いてしまった。
 このイチゴジュースのもと、なかなかいい。フレッシュイチゴジュースより濃くて喉ごしも爽やか。ジャム屋の実力恐るべし。