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15巻だと!?

by 唐草 [2014/09/22]



 ここのところ購読しているマンガは、あまり多くない。
 惰性で買い続けているようなものが多い。そのひとつが『BILLY BAT』。なんだか、新刊発売のタイミングをことごとく見落として、書店やネットで新刊を見つけて驚くというパターンが続いている。ネットで新刊情報を得た際は別になんの問題も無い。困るのは書店で新刊を見つけてしまったとき。
 平台に置いてあれば間違いなく新刊だろう。巻数がいくつでも手にとって問題無いはずだ。でも、発売からだいぶ経過した後に、本棚に収まっている『BILLY BAT』を見つけてしまったときがやっかいだ。果たしてこの巻をぼくは持っているのだろうか?買うべきか、買わざるべきか?いつもそんな葛藤に襲われる。
 幸運にもダブってしまったことはない。また、途中の巻を飛ばしてしまったこともない。慎重に動いて、確実に各巻を買ってきた。
 『BILLY BAT』は、やっかいな作りをしたマンガだ。話の中の時間軸が前後に飛びまくる。過去に戻ったり未来へいったりと目まぐるしく変わる。映画『パルプフィクション』のような感じ。でも、飛ぶ時間が年単位で、場所もアメリカから日本になったりするので頭が混乱しがちだ。しっかり読んでないから付いていくのが大変だと感じてしまうのか、それとも物語の軸が(意図的に)ぶらされているのかぼくには判断ができない。
 だが、14巻の終わりはキレイだった。ここまで膨らんできて爆発寸前の危機を静かに終わらせていた。浦沢直樹って、危機をものすごく煽ってそれを静かに畳むから「大風呂敷広げるだけの作家」と揶揄されることも多い印象がある。でも、ぼくは静かな内省的な風呂敷のたたみ方が嫌いじゃない。酷評されていることも少なくない『20世紀少年』の終わり方なんて最高だと思っている。
 だから、14巻の終わりには満足していた。
 あっけないかもしれないけれどこれぞラストに相応しい締め方だと思っていた。
 ところがだ、お節介なAmazonのおかげで脅威の事実を知ることになった。
 今日が、15巻の発売日らしい。
 完結したんじゃないのかよ、あのマンガ。キレイに締めてたじゃないか。まだ続くのかよ。
 そんな妙な気分になってしまった。まぁ、買うけどさ…。なんか続いていたことにガッカリするなんて妙な気分だ。