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ハロウィンか

by 唐草 [2014/10/17]



 今年もまたドラクエでハロウィンイベントが始まった。オンラインサービス開始後、一番最初に催されたのがハロウィンイベントだった。そのせいもあり、ハロウィンイベントがくると否が応にも時の流れを感じてしまう。
 そうか、ハロウィンか。そう言えば、バーチャルの世界だけでなく、現実の街もハロウィンに浸食されていたような気がする。
 それにしてもハロウィンの定着しないさまは不思議なほどだ。毎年、雑貨店やお菓子屋がカボチャ色に染まる程度の影響力しか発揮できていない。お化けとかカボチャという分かり易いアイコンがあるのに定着した感じは皆無だ。
 昨年の記事に「本場では地域ぐるみのイベントを隣人の顔も知らないような日本に持ってきても流行らない」というようなことを書いた。この考えは、今も変わってはいない。
 果たして日本人の何パーセントぐらいが、国内で「トリック・オア・トリート」と言ってお菓子をもらったことがあるのだろうか?きっと悲しくなるほど低い割合だろう。
 今年のように妖怪ブームが来ていても盛り上がりに変化がないところを見ると、西洋のゴーストと日本の妖怪は相性が悪いようだ。この先、日本のハロウィンはどうなっていくのだろうか?
 本場のような地域ぐるみの仮装イベントにはならないだろう。それでも、消えることはないだろう。商売をする側からすると、季節のイベントが少ない10月末に便乗できる企画があるのはありがたい。宣材のひとつとして地味に生き残っていくだろう。
 10年後ぐらいのハロウィンは、今以上に形骸化しているかもしれない。と書こうと思ったが、今以上に形骸化したハロウィン像を想像できなかった。そうだよな、今だって謎のオレンジ色週間ぐらいの認識だもんな…。