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パチ屋の朝

by 唐草 [2014/11/04]



 ここのところぼくが一番利用している施設を考えてみると興味深い傾向がある。
 たぶん、パチンコ屋を一番利用している。週に3回ぐらいのペースだ。
 ここの過去ログをストーカーまがいの勢いで読んで記憶している人ならすぐに違和感に気が付くだろう。ぼくは、大のパチンコ屋嫌いなのだ。
 黙認されたギャンブルだから許せないとか、ヤクザマネーだとか朝鮮系の支配がどうのこうのだとかそういう話はどうでもいい。ぼくがパチンコ屋を嫌っている理由はひとつしかない。
 うるさいからだ!
 この一点にすべて集約される。けたたましく鳴る効果音やよく分からないジャラジャラいう音がうるさくて我慢できない。2重扉程度では全然防音できていない。宇宙船並のエアロックと2重3重の防壁をすぐにでも用意してもらいたい。
 そんなぼくが、なぜ週に3回もパチンコ屋を利用しているのか。
 実は、パチンコ屋に併設された一般向けの駐輪場を利用しているのだ。パチンコ屋の地下にある駐輪場なのでどうしてもパチンコ屋の正面を通過する形になってしまう。そのため、あたかもパチンコ屋を利用しているように見えるというだけのことだ。店舗には一度も入っていないし、店の前を通る時も自動ドアが開いて騒音が漏れないようにスパイアクションゲームでもしているかのような動きで店の前を通過している。
 いつも騒音にいらだちながら店の前を通過しているのだが、先週の朝にこの駐輪場を利用したときは様子が違った。ほぼ無音だったのだ。
 ついに静寂が訪れたのかと喜んだが、そんなことはなかった。単に朝早くて、パチンコ屋がまだ開店していなかっただけにすぎない。静かなパチンコ屋なんて存在しないんだ。
 激化する駅前の駐輪場事情。その問題を乗り越えるために見つけた解は、皮肉にもぼくの嫌いなパチンコ屋に頼るという手段。何と戦っているのかはよく分からないのだけれど、これってぼくの負けだよなぁ…。