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市議会の傍聴

by 唐草 [2014/11/05]



 自宅の洗面所で無造作に積み上げられた紙ごみの山に置かれた1枚のチラシが目に入った。
 そこには、市議会傍聴の日程が書かれていた。
 どうやらこの紙は、市報のようだ。
 そうか、市議会って傍聴できるのか。生まれてこの方一度も市議会を傍聴してみたいと思ったことが無かったので、市議会が傍聴できるという事実に驚きを隠せなかった。
 傍聴というと国会か裁判だけ。そんなイメージが頭の中に出来上がっていた。完全な思い込みだ。市議会だって国政と同じように選挙で選ばれた開かれた議会。傍聴出来て当然だ。それが市民の権利だ。
 議会の日程が色々と書かれている。
 何日は福祉について、何日は予算についてという具合に簡単なスケジュールが記されている。
 ふむふむ、これなら興味ある議題の時に傍聴することが出来そうだ。
 と思ったが、冷静に考えてみたら全部平日。しかも、時間は9時から。
 まっとうな社会人がこの日程で傍聴なんてすることができるのだろうか?どう考えたって無理だ。ぼくみたいな社会性が低い人間だって全部の日程を傍聴することはできない。
 いっそのこと市議会を開催するのを土日か祝日にした方がいいのではないか?そんなことさえ思い浮かんだ。
 日程を確認してみると議会が開催されている土日もあるようだ。議題を確認すると、市民交流会的なことが書いてあった。
 市議会側も平日に市民が来ないことをよく分かっているのか。開かれた議会って何なんだろう?
 この時代、すべての議会をネット生放送と全映像の記録だってできるだろう。受動的に傍聴に来てもらうのではなく、自ら能動的にYouTubeで市議会を垂れ流せ!それが、今の時代の議会のあり方ではないだろうか。
 と一通り憤ってから思う。そんなものがアップロードされていたとしてぼくは見るのか?見ないだろうなぁ。そう考えると、現状で問題は無いんだよなぁ。
 理想からは大きく離れているが、極めて現実的な判断だと思い知らされた。