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MacBookを借りる

by 唐草 [2014/11/13]



 大学側に授業準備のために機材を貸してくれと申請を出していた。なにも特殊な機器を借りようというわけではない。色々と確認したいことがあったので、MacBookを1台見繕って欲しいと要望を出していた。
 その結果、研究室から1台のMacBookを1月末ぐらいまで借りられることとなった。
 ぼくが要求していたのは、MacBook Air。高い処理力が必要というわけでもないし、通勤の際に楽々持ち運びたかったのでMacBook Airを希望した。その願いも聞き入れてもらえて、最新のMacBook Air 13インチモデルを購入するところまで話は進んだ。
 ここまでは、パーフェクトに話が進んでいった。
 だが、最後の最後で大きな問題が起きた。
 複雑で冗長であることこそが存在意義とでも言わんばかりの大学の事務処理を通過するのには、多くの時間と労力が必要になる。申請から3ヶ月が経過しているのだが、いまだに予算は執行されていない。そうこうしている間に、MacBookを必要としていた事態が差し迫ってきてしまった。
 このままでは、何も進まない。
 そう判断して、代用機を研究室から借りることにした。
 ぼくが必要としていたのは、MacBook Airの13インチ。別に11インチでも構わない。
 しかし、待っていたのは悲しい現実だった。
 研究室に残っていたMacBookは、Airではなかった。Proしか残っていなかった。しかも、17インチの巨大モデルしか…。
 もうね、17インチモデルは金属製のまな板にしか見えない。ノートパソコンの形状をしているものの、微塵の携帯性すら持ち合わせていない重い金属板でしかない。
 それを持ち帰らなくてはならないこの苦痛。しかも、剥き身で本体を渡されたので鞄につっこんで持ち運ぶしかない。鞄につっこんでみるも、鞄よりMacBookの方が大きくて本体の1/3ぐらいは鞄の外。肩掛け鞄だったので肩が抜けそうになる。それどころか、肩から鞄を外そうとしたら鞄に収まりきらないMacBookに歯をぶつけて悶絶するありさま。
 13インチのAirを期待して行ったら、17インチのProだったときの絶望。これは、想像を遙かに超える苦痛。肩が悲鳴をあげるレベルの苦痛。みなさんも一度は体験してみるべきだと思う。