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インク食い

by 唐草 [2014/12/07]



 この時期、必ずやる作業のひとつに年賀状の準備がある。
 とは言え、自分のものでは無い。祖父母から頼まれたものだ。表面に差出人の住所と名前、裏には年賀状の図案をプリントする。毎年、郵便局のサイトで配布されている素材を適当に編集して簡単な年賀状を作っている。
 悲しいことに、ぼくが作る枚数は年々減っている。初めて依頼を受けたときは、50枚印刷した。ところが、今年は28枚まで減ってしまった。
 さて、我が家のプリンターでカラー図版を印刷することは稀だ。たぶん、この年賀状印刷だけだろう。昔は地図をプリントアウトすることが良くあったが、今じゃそんなことも無い。もっぱら請求書印刷用のモノクロプリンターとして活躍するのみだ。
 いざ年賀状を印刷しようとすると必ず問題が発生する。毎年、必ずインク切れを起こすのだ。
 当然、今年もインク切れを起こした。
 シアン、マゼンタ、イエローすべてのカラーインクが無いと警告が出た。
 記憶にある限り昨年から数度しかカラープリントしていないのに、一様にインクが無くなっている。
 これは、どういう事なのだろう?
 考えられることは1つ。
 インク漏れだけ。
 プリンターの中を覗いてみると、プリントヘッドの下に設置されたインク吸収用のスポンジが黒く汚れていた。明らかにインクが流れ出ている。
 何もしていないのに勝手に流出し続けるインク。速乾性のインクなのでプリンターからインクが漏れるようなことは起きていないのは、不幸中の幸い。
 とは言え、いったいカートリッジの中のどれだけのインクが流れ出てしまったのだろう?年賀状しか印刷していないことを考えると、85%ぐらいが流出していそうだ。
 なんだか、年賀状のためだけにインクを購入しているようだなぁ。