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インクを買う

by 唐草 [2014/12/09]



 先日、プリンターのインク漏れ疑惑を書いた。カラー印刷なんて年末に年賀状をのべ50枚程度刷るだけなのに、キレイサッパリインクが空になっている。まぁ、1年も使わずに放置していたらインクが蒸発してしまうのも不思議はない。とは言え、使っていない間にポタポタと漏れ続けている状態は、歓迎できるものでは無い。
 愚痴をこぼしていても失われたインクは戻ってこない。印刷するためには、インクを買い足さなくてはならない。買ったインクの大半が、漏れ消えてしまうと分かっていてもだ。
 家電量販店のプリンターインクコーナーには、大量のインクが置かれている。同じプリンターメーカーのものであっても、カラー3色刷りの安いプリンター向けのインクから7色刷りぐらいの高級機材向けのインクまで様々ある。また、純正インク以外にも他のメーカーが作っている互換品も多数置かれている。
 以前から書いているが、ぼくは互換インクを支持している。インクで利益を上げるプリンターのビジネスモデルが好きになれないし、競争が起こるのは良いことだと考えている。そんな訳で、今日も互換インクを手に取った。
 インク売り場のレジには、先客がいた。カウンターには、純正インクが置かれていた。
 それを見た、店員が思いがけないことを口にした。
 「価格の安い互換性のある他社インクもございますが、こちらでよろしいでしょうか?」
 確かにそう聞いていた。
 以前、まだ互換インクが多く売り出される前のこと。カラーインクを3色バラで購入しようとしたら、お買い得な3色セットがあると勧められたことはあった。その時は、あくまで純正品のセットのお勧めだった。
 店員が、安価で、自己責任で使用しなくてはならない互換インクを勧めることには驚きが隠せなかった。どう考えたって、純正インクを高値で売った方が儲かりそうなのに。
 なぜ、互換インクを勧めたのだろう?客が「高いものを買わされた」と騒がないようにするクレーマー対策だろうか?それとも、安価な互換インクの方が利益が大きいのだろうか?理由は分からない。
 なんだかプリンターのビジネスモデルが変わる日も近いような気がする。