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羊の角

by 唐草 [2015/01/02]



 今年の干支は未。お正月の雰囲気のある三が日の間なら「未」と書かれていても「ヒツジ」と読めるだろう。でも、来週ぐらいになったら「未」と書かれていても「ミ」としか読めなくなっているに違いあるまい。
 さて、ここを読むみなさんは年賀状を受け取っただろうか?
 ぼくは年賀状を書かない派。あけおめメールを出したりもしない。当然、ほとんど受け取ってもいない。こんな筆不精なぼくへ年賀状を送ってくれた某氏らには、ここでお礼を述べておこう。ありがとう。
 親の元に届いた年賀状を見て再び思い起こしたことがあった。最初に感じたのは、昨年末に祖父の年賀状と親の年賀状をしぶしぶながら作っていた時のことだ。
 自力で凝った年賀状を作ってやるつもりなんてさらさら無かった。郵便局の無料素材集から素材を集めて楽をしようと考えていた。素材集には、縁起物や干支関連の図案が何百個も登録されていた。当然ひつじ年なので、羊の図案が多かった。その羊を見ていた際に感じた違和感がある。
 多くの羊に悪魔的な巻き角が描かれていた。
 羊ってあんなにも立派な角が生えている生き物だっただろうか?ぼくが牧場かなんかで見たことのある羊には、あんな立派な巻き角は生えていなかった。また、テレビなどで見た羊毛の刈り入れの映像で、無慈悲にバリカンを押し付けられていた羊にも角はなかった。ショーンにも角はない。
 ぼくの中の羊像には、角は無い。
 でも、世間一般の方々の羊像は角が生えているのだろうか?
 これがどうしても納得ができない。ヤギと混同しているのではなかろうか?
 それとも干支の「未」は、現実世界の「羊」とは別の空想上の生き物なのだろうか?干支には「辰」が入っているから空想上の生き物がいても不思議はないのだけれど。それとも、元来アジアに生息していた固有種の羊は立派な巻き角が生えている種が主流だったのだろうか?
 もちろん角のある羊が存在していることは知っている。でも、それが主流として扱われている事実にどうしても納得ができないのだ。