by 唐草 [2015/01/13]
今日は、銀行へ寄ったついでにコーヒー豆を買ってきた。いつもの店で、いつもの豆を買った。
だが、一瞬別の豆を買おうか迷ってしまった。
いつもの豆を飲み飽きたからではない。店舗であるものを目にしてしまったからだ。
ポップだ。
ぼくがいつも買うグアテマラに昨年末までは無かったポップが貼り付けられていた。
『スタッフのイチオシ!』
なんで2015年から急にグアテマラ推しが始まったのだろう?グアテマラは高い豆ではない。その店に置かれている豆の中では、ちょうど中間のお値段。同じ値段の豆はたくさんある。また、グアテマラはレアな豆という訳ではない。ブラジル豆に比べれば生産量が少ないが、よくある南米産豆のひとつだ。
そんな至って普通で、味も特に尖っていないいわゆるマイルドな豆を急に推しだしたのだろう?
何か裏があるのでは無いだろうか?
疑り深いぼくは、いつもと違うことを見つけるとすぐに懐疑的な視線を向け始めてしまう。
なぜ推し始めたのだろう?すぐに、そして大量に売らなければならない事情があるのではないだろうか?その事情とは、なんだろう?大量に入荷してしまったとかだろうか?はたまた保存状態が良くなかったので、急いで在庫を処分したいのだろうか?
考え出すとキリがない。
こんな具合に、ぼくはお勧めを目にしてしまうと手が伸びなくなる。どうしても裏事情があるのでは無いかと考えてしまう。ただ天の邪鬼なだけかもしれないが、売る側の意図を邪推してしまうのだ。
レジでポップを目の当たりにしたぼくは、時間にして1.5秒ぐらい逡巡してしまった。
そして、至った結論は……。
いつも通り、お気に入りのグアテマラをお買い上げ。