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マスクの効用

by 唐草 [2015/01/14]



 マスクの意外な効用に気がついた。こんな効用があるのなら、もっと前からマスクを利用していれば良かったと痛切に思うような重大な効果とも言える。
 ウイルスを防ぐという効果は、目に見えるものでは無い。ハッキリ言って実感できるものではない。プラシーボ効果の域を出ていないとも言えるようにも思える。口腔や鼻腔の保温保湿は、湿り気という若干不愉快な感覚で知覚できる。とは言え、それがウイルスの繁殖を抑えているかは分からない。
 ぼくが気がついた効能はハッキリと効果を実感できる。その効果は、これだ。
 ニヤニヤしていてもばれにくい!
 口元を大きく隠せば表情はほとんど読めなくなる。真面目な顔をしていようが、悲しい顔をしていようが、易々とは分からないだろう。口角があがるニヤニヤ顔も大型マスクなら十分に隠してくれる。
 これは、絶大な効果だ。
 大学生ぐらいの年頃の若者が、マスクで表情を隠したくなる理由がちょっとだけ理解できた。
 人前でニヤニヤする機会なんてそうあるだろうか?こう疑問に思う方もいるかもしれない。気持ち悪いことにぼくの場合、結構あるんだ。
 多くは電車の中。
 ここまでしか書かないとタダの危ない人に思えるかもしれない。無論、何も無いのにニヤニヤしているわけではない。ぼくは、電車の中で暇つぶしにネタサイトを巡回していることが多い。おもしろいネタがあれば、自然と口角は上がってしまうもの。今までは、「笑うな!笑うな!」と念じて表情を抑えながら巡回をしていた。笑ってはいけないと思うと、皮肉なことに笑いがこみ上げてくるものだ。その結果、ぼくの笑いを堪える努力は虚しいものとなる。中途半端に我慢しているからさぞ気持ち悪い顔になっていただろう。それなら、いっそ素直に笑った方がマシだったかもしれない。
 マスクがあればもう大丈夫。笑ったとしても表情は分かりにくい。笑っても平気だと思っているから心穏やかにネタを楽しめる。