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2014年のカレンダー

by 唐草 [2015/01/18]



 我が家では、伝統的にトイレに壁掛けカレンダーを置いている。とは言え、わざわざ買っているわけではない。ほとんどの場合、もらい物のカレンダーを置いている。
 今年は、花のカレンダーが置かれている。月齢と二十四節気の書かれたカレンダーで、太陰暦に思いを馳せられるカレンダーだ。
 ちなみに1月の花は梅だった。パラパラとめくっていったら2月は菜の花。3月は、桃だった。この流れで来れば、4月は簡単に予想できそうだ。桜だろう。
 そう思って4月のページを開いてみたら、予想とはまったく異なる花が掲載されていた。
 リンゴ。
 …。見たこと無いよ、リンゴの花なんて…。
 なんだこのチョイス?翌5月は、なんとレモンの花だった。マイナーすぎないか?
 カレンダーを良く確認して謎は解けた。このカレンダーは、生協でもらったカレンダーだった。農作物の花がテーマらしい。だったら、4月が桜じゃないのも頷ける。
 昨年は、サントリーミュージアムのカレンダーを使っていた。これは、サプリか何かのオマケだったはず。毎月焼き物やら書が掲載されていた。12個のお宝が掲載されていたはずなのだが、ほとんど思い出せない。毎月30日近く見ていたはずなのに、思い出せるものはほとんど無い。うんうん唸りながら記憶を引っ張り出したが、明確に覚えているのは2つしかなかった。
 ひとつは、本阿弥光悦の『熟柿』という茶碗。熟れた柿のような色と形が印象的だった。もうひとつは、織部焼きの四角い器。四角い器と書くと皿のようなものを想像してしまうが、ペン立てみたいな深い向付だったはず。こちらは織部なので地味。でも、妙な形が記憶に残っている。
 どちらの器も特徴的な形をしていた。だから印象に残ったのかもしれない。
 まったく焼き物に興味のないぼくの気を惹いて、さらに記憶にまで残る。その辺に転がっている器を1ヶ月見ていてもそんなことは起こらないだろう。誰かの興味を惹きつけるその造形こそが名器の底力ということなのだろうか?