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ハック&スラッシュ

by 唐草 [2015/02/15]



 RPGのひとつに『ハック&スラッシュ(以下ハクスラ)』と呼ばれるジャンルがある。
 敵を倒してよりレアで強力なアイテムを収集することを目的としたRPGのことを主にハクスラと呼ぶ。有名どころでは『ディアブロシリーズ』がある。強い効果を持った数値の高い武器防具を求めて何周も何周もゲームを繰り返すことになる。もちろんストーリーもあるのだが、いつの間にかアイテム収集が主眼となってしまう。
 最近では、RPG以外でもハクスラ的要素を持つゲームが増えている。モンハン4の樹林発掘装備を集める要素なんかは、完全にハクスラ。
 PSO2の装備収集もハクスラ要素が強かった。レアな効果が多くついたレアな装備を求めて何度も戦いを繰り返すアークス(プレーヤー)がたくさんいた。
 やりこみ要素を売りにする最近のゲームの多くが、程度の差はあるもののハクスラ的な要素を持っているとも言える。
 ぼくは、あまりハクスラ要素が好きではない。
 ゲームのプレー時間を引き延ばす要素としハクスラが強力だと言うことは素直に認める。シナリオをクリアした後でもレアアイテムを求めてゲームを継続したくなるモチベーションの源になることは間違いない。
 が、それが誰にでも当てはまるというわけでは無いのだろう。
 ぼくがハクスラのゲームが好きになれないのは、ぼくのゲームプレーのスタイルに起因するところもあるだろう。高度に効率化することを求めてしまう。その結果、ハクスラは完全に作業になる。たいていの場合、狙っていたアイテムを手にする前に作業に飽きてしまう。あと、終わりが見えないという点も好きになれない。10回で終わるのか?それとも1000回必要なのか?果てがないので、途中の達成感が感じられない。
 ちょっとでもレアなものを手にする度に素直に喜べれば楽しめるのかもしれない。でも、ぼくはダメだ。攻撃力1000以上とかの明確な目標を立ててしまうので、なかなか妥協できない。
 結果、作業は苦痛で、ゴミに囲まれていくような閉塞感に襲われる。
 終いには持ち前の悲観主義的な考え方がわき起こり「レアアイテムが出ないのはぼくだけ」というような気分に陥ってしまう。
 だからキライなんだ、ハック&スラッシュは!