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もんじゃを食べに

by 唐草 [2015/02/28]

　もんじゃ焼き＆お好み焼きを食べに行く会に誘われた。
　別件で会いたい人がちょうどいたので、会には行くことにした。
　いきなり消極的な理由から参加を決断していることからもお分かりだろうが、ぼくはもんじゃ焼きが好きではない。小学生の時に一度食べたことがあるだけなのだが、ドロドロしていつまでも生焼けな感じで、どこを食べても同じ味しかしなくて美味しいとは思えなかった。なにより見た目が、ゲロのようにしか見えない。日常的に猫のゲロを見ているので、どうも生理的に受け付けられない形状なのだ。
　大人になって味覚が変わっているかもしれない。食わず嫌いをしていても得はない。と自分を説得して渋々ながら会へと向かった。
　ちょうど1年ぐらい前、やっぱりもんじゃ焼きに誘われたことがあった。ゲームのオフ会の一次会とでもいうイベントだった。その時は、グダグダ理由をつけてなし崩し的にもんじゃを回避して、メインの二次会から参加した。
　今回はもんじゃメインだったので、適当な理由をつけてもんじゃだけ回避するというのができなかった。
　腹を決めて食べてみたが、やはり好きじゃ無い。なにがイヤなのか分からないが、味も、食感も、チマチマ食べる感じもぼくの中の基準とはちょっとずつだが相容れない感じがする。マイナス要素がたくさん加算された結果、キライの烙印が押されてしまう。
　「ぼく、もんじゃキライなんですよ」と爆弾発言をして会の雰囲気を壊すつもりは無い。ひとりでお好み焼きを頼んで黙々と食べるという方法もあったかもしれないが、目の前の鉄板はもんじゃに占領されていてその隙はなかった。
　もんじゃ焼きのようにチマチマ食べる料理は、ぼくのような小食の人間とは相性が悪いというのもあるだろう。小食の人間は、食べた量じゃなくて、食べた時間で満腹を感じる。だから、ダラダラ食べていると実際にはほとんど食べていなくてもお腹いっぱいというか、気持ちが悪くなる。
　1つ目のもんじゃが終わって、2つ目が来た頃にはもうお腹いっぱいだった。あの小さなヘラで２口ぐらいしか食べないと思う。最後にお好み焼きが運ばれてきたときにぼくの胃は、すでに営業を終了していた。2時間いたけど、ほとんど何も食べずに終わってしまった。

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