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IKEAの罠

by 唐草 [2015/03/02]



 安物買いの銭失いを地で行くような体験をした。
 先日、IKEAでテフロンのフライパンを購入した。ぼくは目玉焼きの白身がカリッと焼けないとイヤなので、フライパンは鉄派。焦げることを恐れずフライパンと対峙している。
 だが、料理によってはやはりテフロン加工のフライパンの方が適しているものもある。
 ポリシーを取るか、利便性を取るか?そんな考えに板挟みになりながら鉄の黒い無骨なフライパンを使ってきた。
 だが、冷静に考えてみれば鉄のフライパンとテフロンのフライパンの両方を持てば済む話だ。フライパンは一家に1個なんてルールはどこにもない。料理によって賢く使い分けるのが、本当にあるべき姿なのではないだろうか?
 そんな迷いが生じているときに、価格という悪魔がぼくの耳元で囁いた。
 テフロンフライパン、99。
 安い!
 キッズコーナーで売っているおもちゃのフライパンより安いのではないだろうか?
 こうしてIKEAの激安テフロンフライパンを価格に釣られて買ってしまった。だが、安いものには罠があった。
 フライパン表面のテフロン加工が恐ろしく弱かったのだ。
 なんと使用2回目で剥がれてしまった。割れ物を扱うように丁寧に取り扱えばこうはならなかったかもしれない。でも、鉄のフライパンがちょっとぶつかっただけで剥がれてしまうのは、あまりにも弱いと言わざるを得ない。
 やはり安いのには理由があるということだ。幸いなことに底面ではなく側面なので料理にはあまり影響が無いのが唯一の救い。
 もうIKEAで鍋は買わない。
 と固く決意はしているのだけれども、同時にあの値段ならしかたがないと納得できている部分もある。恐るべきIKEAの低価格戦略。