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ケーブル地獄

by 唐草 [2015/03/11]



 先月の末に契約先の会社の解散が決定したことを書いた。今日は、その会社に残していた私物を回収に行った。
 私物を回収に行っただけのはずだったのだが、会社の片付けを手伝うハメになってしまった。多くの社員が有給消化をしていて社内は圧倒的な人手不足。残されたPCなどの機器の内どれが破棄するもので、どれが中古で売れそうなものなのかも判別できないようなありさまだった。
 そこでぼくが、オフィスに残されたPC関連の品々を一気に仕分けする運びとなった。
 古い記事を読み返してもらえれば分かるかもしれないが、ぼくは基本的に捨て魔だ。ちょっとでも不要だと感じたらバンバン捨てる。もしかしたらいつか使うかもしれないなんて言うヤツはビンタしてゴミと一緒に捨ててやりたい。とにかく、ものを捨てまくるのが大好きだ。
 そんな性癖(?)なので、仕分け作業はある意味で願ったり叶ったりと言ったところ。自宅は捨てるものが何も無い状態に近づいている。久しく捨て魔としての本領を発揮する機会がなかった。古くは収納魔人と恐れられたぼくの能力をいかんなく発揮する瞬間が久々に訪れた。
 担当ブースの奥の棚には、PC関連の箱が山積みされている。大半が、今までに購入したPCやらモニタなどの空き箱だ。容赦なく箱を潰し中のものを燃えるゴミと燃えないゴミに分類していく。もう会社に来ないことが確定している人の机の中も洗いざらい整理。社内に敷設されているネットワークも残された人が使うに十分なサイズまで縮小する。
 その結果、大きなダンボール1箱分のケーブルが破棄されることになった。
 大半が、PCなどに付属していた何十本もの余剰ケーブル。全部つなげれば何百メートルかになりそうなほどのケーブルがあった。PCが壊れて買い換えても電源ケーブルは、古いものを使うことが多い。同様にモニタが壊れても映像ケーブルを使い続けることもある。そんな具合で、様々なケーブルが未開封のまま放置されていた。なんとももったいない話だが、だからといってケーブルを再利用する機会があるわけでもない。
 片付けを引き受けたのには、ちょっとした理由がある。破棄する品の中に欲しいものがあれば回収してもよいと言われたからだ。おかげで、ぼくにとって都合のいい不要品が多く見つかることとなった。