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湖へ

by 唐草 [2015/03/22]



 火曜日に山へ登ってきた。今日は湖までサイクリングに行ってきた。
 これだけ書くと、自然と健康を愛する意識高い系のように聞こえるかもしれない。結果だけ見れば、そう思われてもしかたがない。でも、自撮りはおろか1枚の風景写真すら撮影していない。撮影無しなんて本物の意識高い系には無理だろう。またとないSNSでの自慢のチャンスをみすみす失うなんて愚かなことだと考えてしまうかもしれない。
 では、ぼくが意識高い系ではなくて、本物の意識が高い人間かというとそんなことは無い。
 もっと重要なことを考慮したうえで、ぼくという人間を判断しなくてはならない。
 それは、どこに住んでいるのかということ。
 都会のど真ん中に住んでいたら、山に行くのも、湖に行くのもちょっとした旅行になるかもしれない。でも、ぼくは都会のど真ん中に住んでいるわけではない。住所こそ東京都だが、多くの地方から来た人が「地元より田舎だ…」とつぶやいてしまうような場所に住んでいる。俗に言う多摩地区という未開の地域だ。
 下りの電車に乗って数駅進めば、もう山の中。自転車に跨って数キロ進めば湖の畔なんて場所だ。人によっては、山の中とか国定公園内に住んでいることもある。
 だから、山に行くのも、川に行くのも、湖に行くのもごくありふれた生活圏での日常の出来事に過ぎない。なお、海は遠いのでレアケース。
 とは言え、現在ニート的で引きこもり気味のぼくにとって、山へ行くのも川や湖に行くのも毎日の事ではない。それでも頻度としては、都心のど真ん中に行くよりは多い。思わず、ここの記事にしてしまうぐらいの非日常性は有している。
 だからといって、自然に触れてリフレッシュとかいう感じの強い目的意識があるわけではない。家の裏に湖があるから、職場の最寄り駅の隣が山の入り口だからという程度の日常の延長線上ともいえる感覚で自然の中へと出かけている。