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7

by 唐草 [2015/04/03]



 先日、埃を被っていたPS2を引っ張り出して10年ぶりぐらいにドラクエ8で遊んだら思いの外おもしろかった。細かいところを忘れているので、準新作みたいな新鮮な気分で楽しめた。おもしろいゲームは、時代を経ても色あせないということを実感した。
 その勢いで、懐かしのPS2のゲームを引っ張り出して遊んでいた。
 『7(セブン)』だ。
 2000年発売のRPG風パズルゲーム。ナムコが発売元。当時はバンダイと合併していないので、単体でナムコのロゴが表示される。こういうところに時代の流れを感じてしまう。
 マイナーなゲームなので遊んだことがある人は少ないかもしれないが、『7(セブン)』はPS2屈指の秀作パズルゲームだと思う。戦士とか魔法使いと言ったユニット7体を陣地に並べ敵を倒していく戦略パズル。クリア条件とかが厳しく設定されているので、頭を使ってユニットを配置しないと絶対にクリアできない。パズルの性質上、解法の数が少ない点を自由度が低いと判断するか、良質なパズルだと判断するかで意見が割れるところだろう。
 ぼくは、良質なパズルだと考えている。
 『7(セブン)』というゲームは、2つのパートに分かれている。一本道のシナリオを追いながら固定のボスを固定のメンバーで倒していくパズルメインの本編。そして、本編クリア後に出る自由に動き回れる育成メインの戦略編。
 同じルールを採用したゲームなのだが、本編と戦略編はまったく性質が異なる。
 本編は、本当に良くできたパズルゲームだ。これはメンバーと敵が固定されているので、じっくりと考えて緻密なパズルを解く楽しさに支えられている。
 一方、戦略編はランダムに生成される仲間を率いて、ランダムな敵と戦う。そのため、絶対に倒せない組み合わせが出てしまうことも多い。しかも、間違って仲間が死んでしまうと永久離脱。1人でも欠けるとパズルの解法が大幅に制限され、事実上詰んでしまう。ハッキリ言って、戦略よりも運に支配されている。
 本編は発売から15年経過しても色あせていない良作。一方の戦略編は、なんでこんな物を世に放とうと思ったのか理解しがたいレベルデザインのゲームだと言わざるを得ない。この感想は、十数年ぶりに遊んでみたが、まったく変わらなかった。