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FF7

by 唐草 [2015/04/05]



 懐古趣味で初代プレステゲームを発掘して思い出補正が作る幻を目の当たりにした昨日。
 だが、すべてのゲームが思い出補正の中でしか語り得ないという訳ではない。やはり、名作は今も名作だ。
 現在でも十分に評価できるゲームの1つが、『FF7』だろう。
 昨日から始めたのだが、しっかりとはまってしまった。もちろん、あの荒削りポリゴンの四角い手は異様に見える。それでもPlayStationというハードのすべてを出し尽くそうとした努力は、現在でも十分に評価できる仕上がりとなっていると言えるだろう。
 要所要所に挿入される数多くのミニゲーム、動画を利用したダイナミックな背景の活用、充実したサブイベントの数々、軽快なテンポ。今となってはつたない表現かもしれないが、できることすべてを丁寧に盛り込んでいると言えるだろう。特に同時期の他のゲームと比較するとFF7がどれだけ傑出した作品なのかがよく分かる。このゲームだけは、昨日他のプレステソフトに感じた思い出補正の存在を一切見いだせなかった。映像以外は、今のゲームと比べてのなんの遜色もない。
 その完成度と充実度を考えると、今でもFF7の人気が衰えないことも頷ける。
 改めてFF7をプレーして、改めて気がついた事があった。
 それがフィールドマップでの視点。フルポリゴンの立体マップなのでキャラの背後にカメラがあり360度周囲を見渡せる三人称視点モードもあるのだが、これはオプション扱い。初期設定だと、フィールドマップの回転が禁止されていて、カメラは上からキャラを見下ろすような設定になっていた。これは、それまでの2次元のFFの画面に近い。きっと従来の感覚でもプレー出来るようにとの配慮なのだろう。3次元に慣れない人への配慮がされていたなんて、当時はまったく気がついていなかった。
 こういう細かなレベルデザインの積み重ねが、傑出した名作を生み出したのだろう。
 システムは非常に優れている。それは、非の打ち所がない事実。
 だが、FF7ってクラウド(主人公)の嘘でシナリオが進むんだよなぁ。後付で色々補足されたが、物語に関しては雑だった印象が拭えない。嘘を把握した上で物語を進めてみよう。どこかに大きな破綻がある気がしてならない。