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防犯カメラゲーム

by 唐草 [2015/04/09]



 テレビのニュースを見ていると、防犯カメラ映像が決め手になって犯人逮捕へ繋がる事案が増えてきているように思える。カメラの性能が上がったこともあるが、それよりもカメラの設置台数が増えたことが犯人検挙に大きく寄与しているのだろう。
 普段自分が移動する経路を思い起こしてみると至る所に防犯カメラが仕込まれていることに改めて気がつかされる。
 駅なんて防犯カメラだらけだ。改札だけでなく、エスカレーターやエレベーターの乗り口にもカメラが設置されている。コインロッカーの付近にもあることだろう。防犯カメラがあるのは駅構内だけではない。多くの人が集まる渋谷とか新宿などの繁華街では、街頭にも多くの防犯カメラが設置されている。大きな街でなくとも、コンビニや銀行には必ず防犯カメラが設置されている。自宅に防犯カメラを設置している人も増えてきている。
 人を監視することを目的にした防犯カメラだけではない。道路には、車両を監視する警察のカメラも設置されている。
 至る所、カメラだらけなのだ。
 これだけカメラがあれば、様々な事件の容疑者がカメラに写り混んでしまうことにも納得できる。
 そこで思った事がある。
 我が家からカメラに写らずに最寄り駅まで向かうことは可能なのだろうか?
 よくゲーム内でのシチュエーションに防犯カメラや警備員の目をかいくぐって潜入を行うというのがある。それを現代の街中で行うことが可能なのかを考えてみたい。
 防犯カメラの性能や設置角度は様々だが、ルールを簡略化するために設置された位置から見える道路の両方の車線を撮っているとしよう。つまり、コンビニやガソリンスタンドなどの入り口が面している道は、完全に映っているものとする。
 このルールで普段駅まで向かうルートをなぞってみる。するとわずか3kmの間にコンビニが5件、ガソリンスタンドが1件、銀行が1行あった。
 ダメだ。普段のルートでは、バッチリ写ってしまう。
 コンビニを避けるように遠回りするルートを選んでいく。小学校の正門にはカメラがあるだろうか?新しい学校なら設置していても不思議はない。学校の前を通るのは止めておこう。大きなマンションのエントランス前も危険だ。これも回避。老人介護施設はどうだろうか?誤って認知症の老人が施設外に出てしまったら大変だ。きっと監視しているだろう。
 カメラを設置している可能性のある場所にドンドン×を付けていく。
 そうこうしているうちに、駅に向かうほぼすべての経路に1つは×がある状態になってしまった。
 絶対に防犯カメラに捉えられることなく駅へと向かうことは不可能なのだろうか?