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トイレの英語

by 唐草 [2015/05/20]



 職場のトイレがドンドン改修されている。昭和の面影が色濃く残る個室の和式便器が次々に取り払われている。代わりにタンクレスでウォシュレット完備の最新便器が導入されている。
 ぼくのような腹弱男にとってこの改修は、諸手を挙げて歓迎するべきものだ。これで最新のトイレが導入されている棟へ寄らなくて良くなった。本当にありがたい。
 最新のウォシュレットには様々な機能が付いている。フェイクの洗浄音を流せる機能が付いているが、これは男には無用の長物だ。とは言うものの、一度ぐらいは押してみたいと思っている。偽の洗浄音のリアリティーが如何ほどなのかを体験してみたい。
 ウォシュレットの説明書が壁に貼られている。説明が必要なほど難解な装置ではないと思うのだが、各ボタンの説明が図入りで書かれている。表記は日本語だけではない。英語でも書かれている。ウォシュレットがワールドワイドなものになってきている証拠なのだろうか?それともトイレで日本文化の洗礼を受けることになる外国人のための配慮なのだろうか?
 ただ、英語表記に関して気になることがある。
 英語で書かれた内容に誤りはないのだけれども、読んでみた感じがなんか英語っぽくない。翻訳サイトで日本語表記をそのまま翻訳したかのような妙な印象が残る。
 例えば洗浄停止ボタンの解説文。
 日本語では「洗浄が停止します」と書かれている。これが英語だと"Washing is stopped"と書かれている。翻訳としては正しい。だけど、英語のマニュアルでこういう表記を目にした記憶があまりない。ぼくが翻訳するならもっと素直に"Stop washing"にすると思う。
 他にも洗浄水圧設定ボタンの「お好みの強さに設定できます」という表記の「お好み」の訳が"as desire"となっていた。さすがに"desire"は、願いとして強すぎる表現じゃないだろうか?直訳すると「欲望のままに尻を洗う強さを選べます」になってしまう。"as you wish"か"as you want"ぐらいの表現で良いんじゃないのかなぁ。
 なんて、尻を洗う事への情熱の深さを考えていた個室での出来事。