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週刊3Dプリンターで作ろう

by 唐草 [2015/05/25]



 たしかデアゴスティーニだったと思うのだが、週刊3Dプリンターを作るという企画本がある。
 他の企画本と同じように毎週届くパーツを組み立てて3Dプリンターを作っていくらしい。きっと完成品の3Dプリンターを購入した方が安価で高性能なものが手に入るのだろうが、自分で作ることは楽しそうだし、機械の仕組みを理解出来るという点は何ものにも代え難い経験だ。
 様々な企画で話題になってきたデアゴスティーニにもいよいよ企画が尽きてきているらしい。企画自体はいくらでも思いつくかもしれないが、採算が取れる企画となるとなかなか難しいのだろう。特に3Dプリンターの企画ように部品を販売するシステムだと在庫のリスクなども大きいし、易々と打ち切りにすることもできないのだろう。
 従来通り書店での販売を中心にしているデアゴスティーニ。この先の電子書籍時代に生き残ることはできるのだろうか?一回も購入したことがないけれど、なんか心配になってきた。
 ひょっとしたら、電子書籍時代こそデアゴスティーニのような企画本の時代なのではないだろうか?ふとそんな考えが過ぎった。
 今は、組み立てるパーツを書店で販売している。でも、3Dプリンターが普及した時代になればパーツを物理的に売る必要は無くなる。電子書籍にCADデータを付加して購入者が各自でプリントすればいい。この方式にすれば出版社にも購入者にも大きなメリットがある。
 購入者は、1冊購入するだけで何個もものを作ることができる。途中でパーツを壊してしまっても作り直すことだってできる。出版社のメリットは更に大きい。売れ行きが芳しくなくても在庫を抱えることがない。パーツ破損による返品もない。完全にデジタルデータだけの販売に移行できるので、書店や物流のしがらみからも解放される。
 3Dプリンターさえ普及すれば、パーツ販売の企画本は今とは比べられないほど人気になるのではないだろうか。
 3Dプリンター普及のために安価な電子書籍版『週刊3Dプリンターを作ろう』が発売されないだろうか?3Dプリンターのパーツを作るためには、もう1台の3Dプリンターが必要というジレンマ。ああ、未来的な悩みだ。