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言い過ぎた

by 唐草 [2015/06/18]



 今日の授業は、中間発表。学生が課題の進捗を報告して、それを教員側が講評するというタイミングだ。
 ハッキリ言って中間発表に期待はしていない。こういう場を設けないとサボる学生がサボりまくってしまうので、遅れていることを自覚させて尻に火をつけるために発表という場を用意しているに過ぎない。
 実際に発表を聞いていると、悪い意味で予想を裏切らない作品がゴロゴロ出てくる。「なんで3週間の製作期間があったのに3ページしかできていないの?その3ページだってデザインもひどいし、中身も無いじゃないか」と真顔で問い詰めたくなるようなものばかりだ。
 中間発表は、先に述べたように学生に危機感を持たせることを目的としている。そんな訳で基本的に厳しめなコメントをすることにしている。本心は先に書いたようなことを思っているが、さすがにそこまでストレートには言わないつもりだけど。
 という建前になっている。
 そう、これはあくまで建前だ。
 実際のところひどい作品は、本当にひどい。目も当てられない。もちろん製作を学業の中心に据えている訳ではないので美大のようなクオリティーを望んでいるわけではない。それでも、大学生がグループで企画を練ってこの程度しか作れないのか!0から作れなんて言ってない。自分が良いと思うもののマネで構わないと言っているのにこの程度か。20回ぐらいコピーした紙の方がまだキレイだぞ!とか思うようなものも混じっている。
 ハッキリ言って、頭を使っているか疑問を感じることもある。
 これが、ぼくの正直な感想だ。これが言えたら楽かもしれないが、人間関係は崩壊するだろう。だから、自分が言おうとしていることを自己チェックしながらコメントするように心がけている。
 でもね、2時間も講評を続けていると、ポロッと本音が出てしまうことがある。
 今日は完全にやってしまった。紙面のすべてがアンバランスで「ここが悪い!」とピンポイントな指摘もできないような画面に出くわしてしまった際にぼくのボキャブラリーではカバーすることはできなかった。率直に、それはもう時速150kmのストレートを投げつけるように本音を言ってしまった。
 やっちまったぜ。