KL system

好き勝手やってたのがばれる

by 唐草 [2015/07/15]

　水曜日の授業が、今日で終わった。大学のスケジュール的には来週まで授業が予定されているのだが、予備日のような扱いなので実質今週まで。長いようで短い14週だった。
　水曜は、今年から担当することになった授業。授業開始数日前に教員用マニュアルを渡され、授業当日に名簿を渡されるというグダグダな展開でスタートしたがどうにか乗り切れた。概ね順調に授業を行ったつもりだが、1つだけ心残りがある。1限と2限で同じ授業を異なる学部向けに行っていた。ぼくにとっては2限連続で同じ授業をしているだけでしかない。だから、どちらの授業で何を話したのかがよく分からなくなってしまうことが多々あった。
　担当していた授業は必修の授業なので、2年生全員が履修している。また、講義ではなく演習科目なので同じ授業が何クラスも開講されている。授業計画は担当の教授が設計しているのだが、授業の運営は各教室の担当者に一任されている。
　ぼくは、ハッキリ言って授業計画におもしろ味を感じていなかった。滞りなく授業を運営する合理性はあるのだが、淡々としていて眠くなりそうな印象を受けていた。
　だから、教員用マニュアルを無視して、ぼくがやりたいように授業を続けていた。もちろん課題の内容は同じだが、やり方や提出日を大幅に変更していた。授業の1回をじゃんけん大会にするという暴挙にもでていた。誠実さよりも強かさを身につけてくれと公言していた。
　やりたいようにやってどうにか授業を終えた。成績は玉石混合としか言い様はないのだが、ギリギリ全員合格にしてもいいと思っている。概ね成果には満足していた。
　最終回の授業が終わった後、ある学生に質問を受けてそのまま少し雑談をしていた。その時、ぼくの授業進行が他のクラスとは全然違うことが学生にばれていたことが発覚した。
　そりゃ、そうだよな。学年全体で必修の授業だったら、他のクラスに割り振られた友人と授業について話すこともあるだろう。じゃんけん大会が開催されたあたりで勘づいたのかもしれない。そうか、ばれていたのか。学校から文句言われないといいなぁ。

• <<前の記事を読む　
• 　次の記事を読む>>