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内職

by 唐草 [2015/07/26]



 今日は、せっせと内職に励んでいた。大学が夏休みになって仕事が無くなってしまったので、食い扶持を稼ぐための内職ではない。缶バッジ販売に向けた下準備だ。
 共同出店者の都合で、ぼくが当初考えていた販売方法を採るのが難しくなってきた。狭い範囲に多くの品を並べなくてはいけないので、工夫が必要になる。結論として、パッケージを作ることを選んだ。
 当初はテーブルに仕切りのある箱を置いて、駄菓子屋でお菓子を選んでもらうように缶バッジを売る予定だった。でも、それができなくなったのでコンビニのプリペイドカード売り場のように缶バッジを吊して売ることにした。
 注文した時点で缶バッジは、透明な袋に入っている。袋に隙間無くキッチリ入っているので穴を開ける余裕は無い。そこで、改めて袋に入れることにした。過剰包装の極みだ。
 安い透明な小袋にバッジを入れていく。パンチで穴を開ければ吊せるのだけれども、強度的に不安が残る。この不安を解消すべく、吊す部分を紙で補強することにした。コピー用紙のように薄い紙では強度が保てないので厚紙で加工する必要がある。ただの厚紙で補強部を作ると、まるでネジとかナットのパッケージのような素っ気ないものになってしまう。楽しげな雰囲気は皆無だ。
 これでは、売れるものも売れなくなる。
 そこで、秘蔵というか死蔵のカラー画用紙を取り出してきた。色とりどりの紙で作れば、多少マシに見えることだろう。幸い、色数だけは無駄にそろっている。こだわるのなら和柄がプリントされた千代紙的な紙でパッケージを飾りたかったが、そんなこだわりを見せてしまうと赤字になってしまう。カラー画用紙が妥協できるラインなのだろう。
 こうして、ぼくは紙を切り、バッジを袋に詰め、ホチキスで留めて、パンチで穴を開けるという単純作業を繰り返した。その数、約80個。やっていることは単純なのに時間ばかりが過ぎていく。内職の道は険しい。