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声が出ない

by 唐草 [2016/04/11]



 ようやく新学期が始まった。
 大学は先週から始まっていたが、ぼくの担当する授業は今日が初日。新入生と思われる初々しい学生がウロウロする中、ぼくもレジュメや名簿を受け取ったりと学校中を駆け巡っていた。学生も教員もどことなくざわついている感じがする。実に春のキャンパスらしい雰囲気だ。
 今日の授業は、今年で2回目の担当。勝手はもうよく分かっている。責任教官から渡されているマニュアルをぼくなりに解釈して授業を進めることにしている。要するに好き勝手やらせてもらうと言うことだ。
 授業は、1コマだけ。90分の枠だが、講義系科ではないのでぼくがずっとしゃべり続けているわけではない。30分以上演習時間を設けたので、長くても60分程度しか喋ってはいない。
 それなのに、授業が終わったら喉が痛くなっていた。
 もちろん地声で喋っていたわけではない。マイクを使って喋っていたのに喉がやられてしまった。
 春休みの間、大きな声を上げる機会が無かったので、発声がすっかりダメになってしまっていたようだ。去年の年末頃は、1日に4限もの授業をやっても全然平気だったのに…。運動する筋肉の衰えは見た目ですぐ分かる。でも、喉の衰えって見た目じゃ全然分からないし、本人の自覚もまったくない。困ったものだ。