by 唐草 [2016/04/15]
今日は、名簿を作っていた。
今年から学校の個人情報保護が強化されてエクセル形式で配布される電子データの名簿にパスワードがかかるようになった。それ自体は、やらねばならない適切な対応だ。
でも、ぼくの手元にはパスワードをかけられたエクセルファイルを開ける環境が無かった。
MS Office互換のLibeOfficeで開こうとするとクラッシュするし、スマホ向け無償版のMS Officeはパスワード保護に対応していない。お金を出してMS Officeを買うか、クラウド版のOffice 365の有償会員にならないと学校から渡されたエクセルファイルを開くことができないようだ。
だが、年に2度しか使わないパスワード機能のためにお金を払うつもりはない。1円だって出したくない。
だからぼくは、紙でもらった名簿を見ながらキーボードを打って名簿を手動で作っていった。
キラキラネームが世間を賑わせるようになって、だいぶ経過した。きっと小学校の名簿は、サングラスをしたくなるほどにキラキラしているんだろう。
幸いなことに今年二十歳前後の若者の名前は、まだそこまでキラキラはしていない。9割方普通に読める名前が並んでいる。でも、残りの1割にはキラキラ化の前兆が見て取れる。字面は一般的だが、読みが独特なものがチラホラ混じっている。
数年後の名簿が怖い。
これが、毎年春に感じる恐怖である。