by 唐草 [2016/05/09]
学食で塩ラーメン(420円)を頼んだら、衝撃の一言ともに丼を手渡された。
「今日からコーンが入らなくなりました」
な、なんだってー!
取り乱して丼を落とすようなことはしなかったけれど、顔には動揺の色が浮かんだことに違いない。
物価高騰のあおりがこんなところまでやってきているのか。お値段据え置きでコーンが消えた。これが実質値上げと言うものだな。
それにしても、コーンが無くなった事なんて言われなければ気がつかなかったかもしれない。ラーメンを食べる頻度はそんなに高くないし、醤油・塩・味噌と適度に回しているので塩ラーメンの具材の記憶は薄い。さすがにチャーシューが消えたら気がつくかもしれないが、ラーメンの具材の中でも脇役気味なコーンの消失に気がつけるほど学食のラーメンに入れ込んではいない。
コーンが無くなったという事実を知らされたのは、果たして幸せなことだったのだろうか?
知らなければ、何事もなかったようにラーメンを食べて終わっていただろう。でも、知ってしまったからには心中穏やかではいられない。学食と言えども厳しい台所事情なのだというローカルな問題から、日本経済を取り巻く諸処の問題や、農業生産における環境への影響などグローバルな問題に思いを馳せるハメになってしまった。
塩ラーメンのコーンにこうも悩まされる事になるとは。