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お湯の色が

by 唐草 [2016/05/13]



 一晩経っても結論のでない昨日の出来事について改めて整理をしたいと思う。
 大学の非常勤講師控え室には、電気ポットが置いてある。いつでも自由にお茶やらコーヒーを飲むことができる。本当に些細な福利厚生要素だ。
 コーヒー好きなぼくだけれども、朝にコーヒーを飲むとお腹の調子が悪くなる。これから授業だというのにリスクを負う気はない。
 だから朝は、ティーバッグもなにも使わないでタダの白湯を飲んでいる。これがぼくにとってのベストな選択肢だ。
 毎朝飲んでいるから、些細な違いでもすぐに気がつくものだ。
 今朝は、ポットから出したお湯がわずかに茶色かった。コーヒーを飲み終えたカップに水を入れてしまった時のような薄い茶色。
 白いプラスチック製の使い捨てカップに注いでいるので、お湯の色の変化はすぐに分かる。明らかにいつもの色とは違う。
 なんか気持ち悪かったので、ぼくは口を付けずにお湯を捨てた。白湯を飲む気だったから色の違いに気がつけたけれど、インスタントコーヒーを淹れていたら絶対に気がつけなかっただろう。
 それにしても、なぜお湯は茶色かったのだろう?
 ポットの中が錆びているのだろうか?
 それとも使い捨てカップが汚れていたのだろうか?
 はたまた、最初から水が汚れていたのだろうか?
 原因はサッパリ分からない。
 仮に無害な理由による着色だったとしても、汚れているかもしれないと考えながらものを飲むのは精神衛生上問題がありそう。捨てて正解だったはず。