カレンダー

2016/07
     
      

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

消耗品宣言

by 唐草 [2016/07/06]



 バスの中でイヤホンを使って音楽を聴こうとしたらどうにも音が小さい。いつもの音量なのに音楽が良く聞こえない。
 典型的な怖い話であれば、ぼくの耳が聞こえなくなっているというオチが付く展開だろう。でも幸運な事に、バスのエンジン音や隣で会話している人の声は普段通りに聞こえている。悪いのは、音楽再生環境の方だと断言できる。
 タブレットのミニステレオ端子の接触が悪いのだろうか?そう思って、グリグリとケーブルを回してみたが時々小さなノイズが入るだけで状況に変化は無い。
 耳から聞こえてくる音に意識を集中させると、ある問題が見えてきた。いや、聞こえてきたと言った方が良いのだろうか?
 音が小さく感じられた理由は、右耳のイヤホンから音が出ていなかったからだった。物理的に半分しか音が出ていなかったので小さく感じられたようだ。
 イヤホンのケーブルが分岐しているところを強く握ると音が出た。これは明らかにケーブルの破断による故障だろう。今までに何度も似た症状を経験してきた。正直言って、またかという印象さえある。
 外に持ち出すイヤホンは、ハッキリ言って消耗品と考えた方が良いのだろう。丁寧に扱っているつもりでも、引っかけてしまうこともあるし、鞄の中で絡まっていることもある。知らず知らずのうちにダメージが蓄積されている。
 だからぼくは、ここに宣言をする。
 消耗品であるイヤホンは、すぐに壊れても惜しくない安価なもので済ませることにする!と。