カレンダー

2012/05
  
  
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

ボーッとしていたら

by 唐草 [2016/07/11]



 ぼくは、遊んでいるときも、仕事をしているときも大抵の場合タブレットを見つめている。完璧な依存症だ。
 ニヤニヤしながらタブレットを見つめているときは、ネタサイトなどを巡っている暇つぶしタイム。真剣な顔でタブレットを睨んでいるときは、十中八九ゲームの攻略サイトを見ているときだと思って構わない。そして、退屈そうな顔で画面をポチポチとタッチしていたら仕事をしているときだ。
 端から見ていると、遊んでいてるときも仕事をしていているときも猫背で画面をいじっているようにしか見えないだろう。でも、ぼくは自分の中で「遊び時間」と「仕事時間」をキッチリ決めて切り替えている。
 月曜日は午後からの授業なので、授業資料の確認は通勤時の電車の中で済ませることにしている。こういうパーフェクトなプランがあるので、ぼくは仕事を十分にこなしながらもゲームで存分に遊ぶ時間を捻出することに成功しているのだ。
 でもね、その完璧な計画も暑さの前には完敗してしまったよ。
 暑い駅のホームから、涼しい電車に乗り込んだ瞬間に頭は完全にリラックスモードに切り替わってしまった。そのままボーッとしていたら目的の駅に着いていた。暑い駅のロータリーから涼しいバスに乗り込んでも同じことが起きたし、暑いキャンパスから涼しい食堂に入っても同じだった。
 冷房に負けてボーッとしていたら、いつのまにか授業が始まっていた。まだ授業資料に目を通していないっていうのに。