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鞄に塩が湧く

by 唐草 [2016/07/19]



 先々週ぐらいに土砂降りの雨に襲われ下着までびしょ濡れになった。そのことは、ここにも書いた。
 濡れたのは服だけではない。鞄も水没したようにびしょ濡れになった。ただ、帆布製の鞄だったので内部まで水が侵入することはなかった。タブレットなどの電子機器も壊れずに済んだのは、不幸中の幸いである。
 濡れた翌日からいつも通りに鞄を使っていた。
 でも、数日したら黒い布製の鞄の表面が少し白くなったように見えた。その白いシミのようなものは、日を追うごとに大きくなっていった。
 カビのようにも見えたが、はたいたりしてもまったく落ちない。しっかり乾燥しているのに白い部分は広がっていく。これは、どうもカビではないようだ。むしろ、塩かなにかのように見える。
 鞄に塩なんて付くだろうか?海辺へ行くことでもあれば納得できるが、ここしばらく海に縁はない。
 だとすれば、この塩らしき物の正体は何なんだ?
 いや、考えずとも思い浮かぶ塩の候補があるのだが、それが原因だとは認めたくない。やはり汗なのだろうか?
 表面を拭くだけの手入れでは汗汚れは落としきれないのだろうか?ほぼ丸い洗いとなった雨によって汗の塩が再結晶化して鞄表面に浮いてきたということで決まりなのだろうか?キレイに使っているつもりだったからショックを隠せないでいる。