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トラックボール分解

by 唐草 [2016/07/21]



 仕事をしようと愛用のトラックボールの上に手を置いたら違和感があった。
 明らかにスクロールホイールの角度がおかしい。おかしいのは角度だけではなかった。ホイールは、指で押してもビクともしなかった。
 原因はすぐに思い当たった。犯人は猫だ。今朝方、猫どもは書類棚の上からクリップボードを落とした。落下位置から推測するに、クリップボードは机の上でワンバウンドしてから床に落ちていた。そのワンバウンドした場所が、不幸にもトラックボールのホイールの上だったのだろう。
 なんとピンポイントな落下なんだ。
 トラックボールは安いものでは無いし、ぼくが愛用しているモデルはもう生産されていない。だから、ちょっと壊れたからって易々と捨てたりはしない。当然のようにドライバーを片手に分解修理を開始した。
 購入して今年で7年目となるトラックボール。隙間からピンセットで埃を取ったりしたことはあったが、分解清掃したことは一度もなかった。
 分解して7年の重みを実感した。
 トラックボールの内部は、綿埃と皮脂と思われるゴミに満ちていた。それはそれは、おぞましいしい程の汚れだった。なぜ内部にフェルトが敷かれているのだろうと真剣に考え、それがすべて埃だと理解したぼくの気持ちを想像してほしい。
 分解修理のはずが、分解清掃となった。
 スクロールホイールの問題は実に軽微な問題だった。それ以上に目を反らしたくなるような汚れが問題だった。表面はキレイに使っていても、中はひどいことになっているんだなぁ。